「嫉妬」というのは不思議なもので、嫉妬深い人と付き合っていると疲れるけど、まったく嫉妬されないときはそれはそれで不安なものです。
嫉妬は、恋愛関係において、ある種のスパイス的に働くこともあります。
倦怠期の二人が嫉妬を感じることによって、愛情を取り戻すということもあります。
「嫉妬は愛情の裏返し」といったりもしますが、果たして、嫉妬は愛情のバロメーターなのでしょうか。
嫉妬深ければ愛情も深いということなのでしょうか。
私はそうは思いません。
嫉妬は、独占欲の表れであり、相手への「不信」であり、自分の自信のなさの表れです。
相手が、とても嫉妬深いのであれば、それはあなたに対する独占欲や束縛欲が強いということです。
同時に、あなたのことを信用しきれていないことでもあります。
嫉妬のない恋愛というのはある? では、逆に嫉妬を全く感じさせない相手というのはどうなのでしょうか。
あまりに嫉妬してくれない人というのも、「私のことを本当に愛してくれているの?」と疑いたくなりますよね。
嫉妬しないという人は、本当に嫉妬心を感じていないか、感じていてもそれを表現しない人かのどちらかです。
後者である場合、それを見極めるのは難しいですが、よくよく観察していると嫉妬心の片鱗が見かけられることもあります。
ただし、当人はぜったいに嫉妬していることを相手に察してほしくないと思っているはずですので、注意が必要です。
嫉妬は相手と自分が公平だと思っているときに生じる もう一つ、言及しておきたいのは、「嫉妬」というのは相手が自分と同等だと思っているときにしか感じないものだということです。
例えば、イギリス王室のエリザベス女王がどんなに裕福で恵まれた暮らしをしていても、彼女に対して嫉妬心を抱く人というのはあまりいません。
それは、エリザベス女王がそれだけ特別な存在であるからです。
もし、相手があなたにまったく嫉妬しない人であるなら、彼(彼女)は、あなたのことを雲の上の人のように、自分とは圧倒的に不釣り合いなほど特別な人だと思っているから、嫉妬心を感じないのかもしれません・・・。